東京都産業労働局 tokyo reporter 島旅 & 山旅

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父島・母島

父島は人口2000、東京から1000キロ南の太平洋上。母島はさらに南へ50キロ、人口450の島々です。固有種に恵まれ、動植物の多くは独自の進化を遂げています。2011年、世界自然遺産登録。ホエールウォッチングが人気。伊豆&小笠原の離島へ、多摩へ。父島・母島(東京都 小笠原村)
和田亜希子

和田亜希子

ニッチなテーマでサイトを作る自称「ミニサイト職人」で、PC一台携え旅しながら生活するベドウィン・モバイラーを目指す。好きな飲み物はビール、好きな場所は心地よい風が吹く場所。

1日目

おがさわら丸

おがさわら丸

小笠原の旅のスタート地点は竹芝客船ターミナル。6日に1便しかない船で片道24時間かかる小笠原諸島。唯一のルートであるおがさわら丸は2016年7月に三代目が就航したばかりで、ピカピカの新造船。船内設備は「ホテル並み」と驚かれるほどきれいで、レストランに展望ラウンジ、屋外デッキと船旅をゆったり過ごせる空間が至る所にあり、キッズルームやシャワールームなどももちろん完備。
ははじま丸

ははじま丸

おがさわら丸は父島・二見港までなので、さらに南の母島に渡ろうと思ったら「ははじま丸」への乗り継ぎが必要となる。このははじま丸も実は、2016年7月に代替わりしたばかりのおニュー。
原付レンタル

原付レンタル

一日目、母島到着が14時で時間もあったので、50㏄原付をレンタルして、最北端の「北港」まで行ってみることにした。切り立った崖で囲まれている場所が大半なため、島だけど海辺を走る道は集落以外ほとんどない。誰ともすれ違わないのどかすぎる離島の山道だ。
砲台跡

砲台跡

北港の周辺は、戦中の強制疎開まで大きな北村集落があった場所。小笠原諸島では、「戦跡」も重要な観光スポットとなっており、父島では戦跡ツアーなども組まれている。母島にも点在しており、最もアクセスしやすいのは「東港探照灯下砲台」。都道から徒歩5分の場所に3門の朽ちかけた旧日本軍の高角砲が横たわる。
アイランドリゾート母島ナンプー(南風)

アイランドリゾート母島ナンプー(南風)

宿は港からも歩いてすぐの「アイランドリゾート母島ナンプー(南風)」。母島は出張者も多く、この時宿泊していたお客さんの大半も仕事で来ている人達だった。
ナンプーの部屋

ナンプーの部屋

あたたかみある木の内装で居心地もいいナンプーのお部屋。スタッフも非常に感じよく、到着時にはウエルカムドリンクも。
夕食

夕食

夕食は併設されたカフェレストランでいただくのだが、そのボリュームとクオリティが半端ない!絶妙な漬かり度合いのサワラの島寿司に、脂もたっぷりとろとろの島マグロのカマ煮付け。食べきれないほどの量だった。
星空

星空

夜は腹ごなしかねて集落を散歩しながら、満天の星空を堪能。母島・父島どちらも星空観察で人気の島で、緯度が低いため本土とはまた違った角度で星座を見ることができる。そして周囲に灯りがない孤島ゆえ夜空の暗さは想像以上で、天の川もくっきり見える。

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2日目

南崎・小富士

南崎・小富士

2日目は自然ガイドの芝崎さんに案内してもらいながら、固有種も多い母島の自然を体感するツアーに参加した。母島にしか生息しない「ハハジマメグロ」、頭上で鳴いている。ウグイスやメジロも枝から枝へと飛び移っている。
すり鉢

すり鉢

「すり鉢」と呼ばれる奇異な地形。赤と黄色のツートンカラーの大地が露出している。子供たちがここに大きな葉っぱを敷いて滑り降りて遊んでいたこともあったそう。
展望

展望

ここまで歩いてきた場所も視界の中にあるはずなのだが、緑・黄緑・茶3色がまだら模様に混じりあった樹海に埋もれて、道筋はまったくわからない。島の東西に広がる海も見渡せる。
ははじま丸

ははじま丸

そして午後、母島・仲港を出港するははじま丸に乗船。
24時間と短い滞在ではあったが、母島の北から南まで駆け足で訪れることができ、また話も面白い芝崎さんにみっちりガイドしていただき、固有種保護の現状や難しさなど、たっぷり伺うことができた。
レンタルバイク

レンタルバイク

父島到着は夕方。
日も傾く中、観光案内所の中をぶらぶらしながらパンフレットや資料を手に取っていて気付いた。「今から夕陽スポットのウェザーステーション展望台に行けば、サンセットが見れる!!!」
大急ぎでレンタルバイクを借りた。
ウェザーステーション展望台

ウェザーステーション展望台

間に合った!!!集落からも近いこの展望台は、ホエールウォッチング時期にはくじらを陸地から直接見ることができるスポットで、大勢が一度に海を見下ろせるよう、階段状のテラスが作られていた。海に沈む太陽は、父島北部の島々のシルエットを浮かび上がらせる。グラデーションに変化する空をずっと見つめながら時間を過ごす機会なんて、日常生活の中ではそれほどない。島ならではのまったりした時間だ。
パパスアイランドリゾート

パパスアイランドリゾート

父島では、ダイビングショップに併設された「パパスアイランドリゾート」に宿泊。広いウッドデッキのまわりに白とブルー、ツートンカラーのアメリカンな建物が立ち並ぶ宿で、ダイビングショップならではの明るく元気なスタッフたちのホスピタリティが際立つ。
部屋

部屋

部屋はファミリータイプで、階段の上にもベッド2台が並ぶ寝室。
夕食

夕食

島で採れた野菜もふんだんに使ったヘルシーな創作料理で、どれも本当に美味しい。
星空ウォッチング

星空ウォッチング

夜はナイトツアーに参加。まずはスターウォッチング。細かい星が集まった天の川も端から端までしっかり識別ができ、星ひとつひとつの明るさが全然違う。
世界に覆いかぶさるような星空だ。
亜熱帯農業センター

亜熱帯農業センター

お次は亜熱帯農業センター。外来種のヒキガエル、アスファルトの上に大量にたむろしていた。緑のトカゲ同様、このヒキガエルも小笠原固有種の昆虫の大敵で駆除対象になっている。
枝珊瑚

枝珊瑚

最後は港のとびうお桟橋で群生する枝珊瑚を。
干潮タイムだったこともあり、桟橋からでもよく見ることができた。夜でも活動する巨大なエイやサメも悠々と泳ぎ去っていき、参加者みな大興奮。

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3日目

朝食

朝食

もちろん朝食も大満足♪
レンタルバイク

レンタルバイク

3日目は一切ツアーなど入れず、前日に借りたレンタルバイクで島をのんびり一周することにした。離島観光では、レンタルバイクが非常に便利。
宮之浜

宮之浜

まず訪れたのは島北部にある「宮之浜」。集落からも近く、トイレやウッドデッキなどの施設も整備され、何より静かな入り江と白砂ビーチが美しい。珊瑚も波打ち際すぐ近くの場所からかなり広範囲にわたって群生している。熱帯魚もたくさん。足がつく浅瀬なので、シュノーケリング初体験という人や子供でも楽しめる。
長崎展望台

長崎展望台

泳ぎ疲れたら、ウッドデッキでまったり。島の東側にはいくつか展望台がある。最初に訪れたのは、吸い込まれそうな海の色の長崎展望台。写真奥に写っている細長い半島が「長崎」だ。
初寝浦展望台

初寝浦展望台

はるか下にある輝くような白砂ビーチが初寝浦。都道からかなり急な自然歩道を下っていかないと辿り着かない場所なせいか、人影はなかった。
父島最高峰

父島最高峰

父島最高峰は、中央山の標高319メートル。都道からなら10分も歩かず山頂に達することができ、父島全体をぐるり360度見回すことができる。地球の丸さを実感できる場所だ。
グレース

グレース

何軒かお洒落なカフェがある。そのうちのひとつ「島のお茶屋さんグレース」に立ち寄った。店内は、海に関連したオブジェが飾られ、静かにビートルズが流れる落ち着ける空間。オーナー女性もとても品のいい方だった。
島コーヒーチェリーのシフォンケーキ

島コーヒーチェリーのシフォンケーキ

甘み押さえ上品な味のシフォンケーキは、しっとりした食感で美味しい。そして初めて食べるコーヒーチェリーは、イメージしていたものとは異なり、どこかナッツ的な油脂分も感じる不思議な果物。
亜熱帯農業センター

亜熱帯農業センター

「亜熱帯農業センター」は、日中も誰でも自由に入って散策できる場所。ハイビスカスの花が咲き誇り、小笠原にしかない固有種の植物もたくさん見ることができるので、特に陸上のネイチャーツアーに参加する時間がない人は来ておく価値あるかも。
小笠原水産センター

小笠原水産センター

無料で島の自然を学べる施設がもうひとつ。集落のすぐ南の小笠原水産センターだ。
ここで面白いのは「アカバの歯みがき」。長い柄が付いた歯ブラシを水槽の中に突っ込むと、アカバがぱかっと口を開けて歯みがきをせがむのだ。建物の中には水槽が並び、ちょっとした水族館になっている。無料とはいえ、クラゲにフグ、カメなども泳いでいて結構楽しめる。
小笠原神社のトーチカ

小笠原神社のトーチカ

扇浦海岸の向かいには、小笠原諸島を発見したと伝えられる小笠原貞頼をまつった神社がある。小笠原神社だ。小笠原神社の境内に林立している旧日本軍が構築したトーチカ。思い切りかがまないと入れない高さ。中はもちろん真っ暗。
濱江丸

濱江丸

もう一か所、少し北に向かった境浦海岸には都道からも見下ろせる戦跡がある。
サンゴ礁も広がる湾内の中央あたりに、黒いものが顔を出しているのがわかるだろう。その下に長くて黒いものが沈んでおり、何か所か棒状のものが海面に突き出している。これが1944年に空襲を受けここで座礁し、最後は魚雷で炎上した濱江丸だ。民間商船だったが海軍に徴用され輸送の任務にあたっていた。

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4日目

ボートツアー

ボートツアー

海路で島へ旅する醍醐味は、船が離岸した瞬間から、それまでいた日常世界ときっぱり決別し、陸続きではない別の世界にワープできることだ。でもそれも今日で最後と思うと、なおさら切なさがこみあげてくるのも島旅ならでは。
最終日は半日ボートツアーに参加をし、小笠原の海を体験することにした。
南島

南島

この半日ボートツアーのハイライトは「南島上陸」だ。残念ながら入り江の入口の岩礁地帯を越えることができなかった。いつかまた再訪の機会があったらその時こそ!
シュノーケリング

シュノーケリング

シュノーケリングは、兄島海中公園で。船から投げ込まれるパンの耳を狙う熱帯魚たちが船の周りに密集しており、もう大変。
ドルフィンスイム

ドルフィンスイム

その後はドルフィンスイム。父島周辺にはたくさんのイルカが住み着いている。数十頭のイルカたちが、大きな弧を描きながら悠然と青い海の中を回遊してゆく風景は幻想的。いくら見ても見飽きることがない風景だ。
カメ料理

カメ料理

ボートツアーが終わり、後はお土産買って帰途のおがさわら丸に乗るだけ。いやいやいや、すごく大事なことをやり残している!!!小笠原諸島といえば・・・「カメ」。
亀刺定食

亀刺定食

1,450円の亀刺定食。初めて食べる亀肉。臭みはまったく感じず、マグロなど魚のようには柔らかくなく歯ごたえがある。ちょっと厚手の馬刺しというか、哺乳類の肉の刺身のような味と食感。美味しい!
かめ塩煮込み

かめ塩煮込み

手軽に持ち帰りたいなら、レトルトパッケージのかめ塩煮込みがある。 他に「亀カレー」のレトルトパックも人気のようだ。
見送り

見送り

3泊4日の間、ずっと二見港に停泊し観光客を見守ってくれていたおがさわら丸に乗船する人達の足取りは重い。荷物を置いて外部デッキに出ると、南洋踊りに小笠原太鼓と、二見港名物のお見送りセレモニーが始まっていた。宿の人達やダイビングショップのスタッフ、現地ツアーのガイドさんなども皆、見送りにきている。
まとめ

まとめ

「いつか行きたい」そう憧れ続けていた南方の島は、 期待をうわまわる魅力あふれるところだった。一度行くと絶対にまたリピートしたくなる、そんな小笠原の魅力にやられちゃった気がする。きっと、また行こう。

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